七五三掛(しめかけ)地区地すべり 現地見学会の報告

山形県鶴岡市七五三掛(しめかけ)地区地すべりの現地見学会を10月24日(土)に開催しました。

当日は休日にも関わらず25名の方が参加されました。

現地見学は、午後1時より3時までを要しました。

踏査箇所は、開始し変状の著しいBブロックを中心としました。

亀裂の確認

見学会の最後に有識者より次のご意見を頂きました。

奥園誠之先生

「コンサルタントの皆様はどのような対策工を立案するか。現地踏査をしてそのイメージが重要である」

「地すべり対策は、水にはじまり水におわると思われる」

「地域の安心安全のために、日々技術の研鑽をして頂きたい」

鈴木隆介先生

「奥羽脊梁山脈には無数の地すべりが存在する」

「尾根筋や沢などが発達してる地形は堅固であるが、ルーズな地形は地すべりを疑うべきである」

竹内篤雄先生

「地すべり対策は抑制工が主体となると思われるが、地すべり面に影響する悪い水を処理することが基本である」

「それ以外の水は、生活水や農業水として配慮すべきである」


現地でのディスカッション


陥没帯の視察


地下水調査の様子

 

本地すべりは、平成21年2月頃より活動しています。

当初地すべり計測は、伸縮計や孔内傾斜計・歪計などで行っていましたが、移動速度が速いのと移動量が大きいため、GPS計測を導入(5月より)しました。

GPS計測の導入目的は、地すべり活動地域の特定や運動機構の資料、緊急対策工事の効果判定などに活用されています。

今回は、新型GPSを現地に導入しました。

今後も、機会をみて現地見学会などを開催したく思います。


新型GPSの説明

現地見学会実行委員会事務局(技術委員会・広報委員会)

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